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ガキ大将が、そのまま大人になったような友人だった。
東京に住んでいた頃、よく彼とレッズ戦に行った。
そのころのレッズはギドが来ていて、明るい兆しがあった。
そして1996年の天皇杯。
ベスト4で、慌てて二人は決勝戦のチケットを手に入れた…。
が、準決勝でヴェルディに破れ、悲しいかなレッズが出ない決勝戦を観に行くはめになった。
そして時はながれ、自分は京都に帰り、サンガを応援し始める。
そして天皇杯は夢のような決勝、そして優勝を経験した。
そしてレッズも強くなり…。
年に一度、電話すると友人は、「こっち来いや。」と言ってくれる。
年に一度、電話してくれる友人は「たまには電話しろや」と言ってくれる。
いや、言ってくれた。
今日の携帯に彼の番号で留守電が入っていた。
久しぶりに、昔話でもしようかと思い、留守電をきいたら彼の弟からの彼の訃報だった。
ああ、もっと話したいことがあったのになぁ
親父のときもそうだったけど…